新しい恋のはじめかた
セカンドデート
*
「ーー…あれ?ねーちゃん、今日起きるの早いね?」
「そ、そう?」
朝あたしが髪を整えていると、馨が自分の部屋から起きてきた。
「利玖さんとデートでしょ?」
「え!?何で馨が知ってるの!?」
あたし馨に言ったっけ!?
「利玖さんからメール来たんだ。よかったね、ねーちゃん利玖さんと付き合えて」
「うん。ありがと…」
「てか、まだ部屋着のままじゃん。着替えなくていいの?」
「あぁ!!ヤバい、服決めてない!!」
馨に言われて自分がまだ何を着ていくのか決めてないのに気づく。
何来ていこうかな……。
今日は暑いし…デートだと動くよね?
だから、あたしはキュロットをはいていくことにした。
そして、あたしは靴やバッグを決めるのにも時間はかかった。
「ーーー…あ!!もうこんな時間!?これで大丈夫だよね!?…い、いってきます!!」
「いってらっしゃーい!」
あたしは馨に見送られて家を急いで出た。