新しい恋のはじめかた
今は10:55。
走れば間に合う!!
あたしは走って待ち合わせの駅まで向かった。
「ーー…あれ?」
駅に着いて辺りを見回してみるけど利玖はまだいなかった。
座って待ってればいいか…。
そう思い、あたしは利玖を座って待つことにした。
利玖はやく来ないかなぁ……。
「ーーー…キミ、今1人ー?」
「………え…?」
利玖を待っていたらいきなり知らない男の人達に話しかけられた。
誰……?
「……うわっ!!すげぇ可愛いじゃん!!」
「当たりじゃん!!」
「キミさ、今ヒマー?」
そして、そんなことを言い出した。
「いえ、人を待ってるんでヒマじゃないです…」