新しい恋のはじめかた



「…そんなこと言わないでさー、ちょっとでいいから。ね?」



ね?って言われても……。



「本当にいいです」

「…いいからいいから。さ、行こうか♪」

「…ちょっ……放して!!」



すると、男の人達の中の1人があたしの腕を掴んできた。



「大丈夫だってー。ちょっとならー」

「放してっ…」



連れて行かれる……!!



そう思ったときーーー…



「ーーー…俺の彼女に何か用?」

「……は?お前誰?」

「…り、く…」



あたしは後ろからグイッと引っ張られた。



「俺の彼女に触んな」

「…ちっ。彼氏持ちだったのかよ。行こーぜ」



男の声で一斉に他の男の人達はどこかに行ってしまった。



「ごめん。遅くなって」

「ううん。大丈夫!!」






< 107 / 123 >

この作品をシェア

pagetop