新しい恋のはじめかた



「何もされてないか?」

「うん、何もされてないよ」



何かされる前に利玖が助けてくれたからね。



「ならよかった…」



あたしがそう答えると、利玖は安心した声であたしの頭を撫でた。



不意討ちでそういうことされると何か恥ずかしい……///



「本当に何もなくてよかった。さ、行こうか?」

「そうだね!!どこ行くの?」



そういえばどこに行くか知らないんだよね。



「さぁ?俺もどこ行くかは決まってないんだよ」

「そ、そうなの!?」



てっきり利玖は行きたい所があるんだと思っていた……。



「とりあえず腹空かない?」

「………空いたかもっ!!」



あたし、今日が楽しみで服とか選んでたから朝から何も食べてないんだった…。



どうりでお腹が空くわけだよねー。



「だろ?何食べたい?」

「んー…ハンバーグ食べたい!!」





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