新しい恋のはじめかた

利玖はあたしが足が痛いのを知っていたから、帰ろうと言ってくれたと説明してくれた。



「……利玖って優しすぎるよ」

「そうか？そんなことねーと思うけど」

「利玖は優しいから、女の子が利玖のこと好きになっちゃう……」

「俺は優しいのは花音だけだから」

「なっ…!!///」



利玖は普通にそういうことを言ってしまうからあたしの心臓はいつもドキドキしっぱなしだ。



「…でも、俺が優しいのは花音だけっていうのは本当だから」

「も、もうわかったから言わなくていい!!」



こんなドキドキしてばかりだと心臓が何個あっても足りないよ……。



「…花音はまだ歩けるか？」

「…うん」



だいぶ痛みもなくなっきたし。



「よし、夕飯食いに行くか」

「うん!!行きたい!!」

「でも無理はするなよ？痛くなったらすぐ言えよ？」

「はぁい…」