新しい恋のはじめかた



「え…そーなの?」

「う、うん」

「えぇー!ねーちゃんと利玖さんお似合いなのになー」



馨は不満そうにそう言った。



「ははっ。ありがとな馨。でも、俺と花音は今は付き合ってないけど……これから付き合うからさ」

「マジ!?」



馨が目を輝かせながら利玖に聞くと、



「おー、マジマジ。だから俺が花音の彼氏になった時は祝ってな?」

「うん!絶体ねーちゃんの彼氏になってな!?」

「あぁ、頑張るよ」

「………っ……」



利玖はあたしのほうをチラッと見て微笑んだ。



< 40 / 123 >

この作品をシェア

pagetop