新しい恋のはじめかた



「ーーーー…ペンギン…ペンギン…」



あたしと利玖はペンギンを探し始めた。



いないなぁ………ペンギン…。



「あ、あれじゃねぇか?ペンギン」

「本当だ!!可愛い~!!」

「花音って何でも可愛いって言うな」

「だって可愛いじゃん!!はぅ~……連れて帰りたい!!」



あぁ……何て可愛いんだろう…。



「連れて帰るのはさすがに無理だからなぁ……ちょっと着いてきてくれるか?」

「うん…」



着いてきてくれるかって……何処に行くんだろう…。



利玖はあたしの手を取って、ペンギンの場所から離れて何処かに向かいだした。




「ーーー…着いたぞ」

「え………ここ…」

「可愛いだろ?」




利玖が連れてきてくれたのは、ぬいぐるみやストラップ、さまざまなものが売ってる場所だった。




「可愛い!!早く見に行こ!!」



今度はあたしが利玖の手を引いて、お店の中に入った。



< 54 / 123 >

この作品をシェア

pagetop