新しい恋のはじめかた
「ーーーー…ペンギン…ペンギン…」
あたしと利玖はペンギンを探し始めた。
いないなぁ………ペンギン…。
「あ、あれじゃねぇか?ペンギン」
「本当だ!!可愛い~!!」
「花音って何でも可愛いって言うな」
「だって可愛いじゃん!!はぅ~……連れて帰りたい!!」
あぁ……何て可愛いんだろう…。
「連れて帰るのはさすがに無理だからなぁ……ちょっと着いてきてくれるか?」
「うん…」
着いてきてくれるかって……何処に行くんだろう…。
利玖はあたしの手を取って、ペンギンの場所から離れて何処かに向かいだした。
「ーーー…着いたぞ」
「え………ここ…」
「可愛いだろ?」
利玖が連れてきてくれたのは、ぬいぐるみやストラップ、さまざまなものが売ってる場所だった。
「可愛い!!早く見に行こ!!」
今度はあたしが利玖の手を引いて、お店の中に入った。