新しい恋のはじめかた
自分なりのケジメ
*
「ーーー…えぇ!!?利玖のこと好きになったー…もごっ…」
「こ、声が大きいよ!!」
「…ぷはっ。ご、ごめん」
次の日ーー…。
利玖への気持ちに気付いたあたしは、1時間目を奈保とサボり、そのことを話した。
「でもっ……よかった…。花音が恋できてっ…」
「え、ちょっ…奈保!?」
突然、奈保は泣き出してあたしは驚いた。
奈保って結構涙脆いんだよね……。
「……花音…頑張って。…あたし、応援するから」
「うん…。ありがと奈保…。それとね、もう1つ奈保には話したいことがあるの…」
「…何?」
「……あたし…楓に告白しようと思うの…」
「え?……な、んで?」
あたしの言葉に奈保は目を見開いた。
まぁ……驚くのも無理ないよね……。
「何で楓に告白…?」
「これはね、あたしなりのケジメなの」
「……花音…」