新しい恋のはじめかた
楓は何個かある机のうちの1個の机にうっぷして寝ていた。
「……スー……スー…」
楓からは規則正しい寝息が聞こえてくる。
「……子供みたい…」
楓の姿に自然と笑みが漏れた。
「…髪サラサラ……」
楓の髪を触ってみると、すごくサラサラだった。
「……んっ…」
やばっ。起きた…?
慌てて手を離すけど楓は起きてなかったみたい。
ホッ……。
そして再び楓の髪を触ろうとしたとき……
「………茉奈…」
楓はある女の子の名前を呼んだ。
『茉奈』
それは紛れもなく楓の彼女の名前だった……。