新しい恋のはじめかた
甘い昼休み



「……利玖?そろそろ離れない?」

「んー…離れない」

「あ、そう…」



どうしようこの状況………ていうか体勢?



まったく身動きが取れない……。



今のあたしの体勢は利玖に後ろから抱き締められているという感じ。



これじゃあ、お弁当食べずらいっ………。



「…花音って甘い匂いするな?」

「そ、そう?」

「うん。なぁ…こっち向いて?」

「え…なんーーー…んんっ!?…」



利玖のほうを向いた瞬間、あたしの唇は奪われた。



「…利玖、き、キスしすぎ!!///」

「そうか?俺はそう思わないけど」



平然とそう言う利玖にあたしは赤面。



利玖は昼休みになって何回も唇を重ねてくる。



嬉しいけどっ………まだ慣れない…。



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