新しい恋のはじめかた



「ーー…じゃ、花音行ってくるな?」

「うん。頑張って?」

「帰り何か食いもん傲ってやるから考えとけ!!」



と、あたしの頭をポンと撫でて利玖はグラウンドのほうへ走って行った。



……さて、あたしは何をして時間を潰そう…。




しばらくは利玖の練習見ておこうかな?



「ーーー…ねぇ、キミ…花音ちゃんだよね?」

「…え?あ、はい…」



利玖の練習しているところを見ていたら、急に知らない男子に話しかけられた。



誰だろ………?



それにしても、この人カッコいいなぁ…。



茶色のキレイな髪は無造作にセットされていて、背も高いし、顔もカッコいい。



きっとモテるんだろうな……。



でも、あたしは利玖のほうがカッコいいと思うけどね。



「…やっぱりキミが花音ちゃんかぁ!!俺、久遠翔(くおんかける)っていうんだ!!」

「は、はぁ……」



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