新しい恋のはじめかた
「…っ///」
「いいわね、ラブラブで♪」
「おい、花音。紙に何て書いてあったんだ?」
「それは……」
「それは?」
「内緒」
「はぁ?教えろよ」
そんな恥ずかしいこと今は教えられないもん……。
だからあたしは『体育祭が終わったら教える』と言った。
「ーーー…利玖、頑張ってね」
「おぅ。あ、体育祭終わったらちゃんと借り人競争で何引いたか教えろよ?」
「はい…」
「そんじゃ、行ってくるな」
利玖は体育祭最後の種目のリレーに参加するため、入場門に向かった。
「花音ちゃん♪」
「わっ!!久遠くんかぁ…」
「ビックリした?」
「ちょっとねー」
利玖が入場門に向かったあと、久遠くんがあたしに話かけてきた。
「ね、ね。花音ちゃん。借り人競争で何引いたの?」
「え!?」