にゃあー!とお鳴きなさい。
「全部本当の事だぜ。」
「え?」
「全て、夢だったらどんなに良かったか――そう思っただろ?」
「!?」
「――なんつー顔してんだよ。夢と現実の見分けがつかないんなら、教えてやるよ。」
「…か、海?何言ってんだよ?意味、わかんねえよ…」
これ以上海の話を聞きたくなくて、遮るように声を上げた。
「俺、朝飯まだなんだ。お前も食ってくだろ?―――」
――ほら、早く行こうぜ…
そう、続けて言うつもりだった―――
「“俺たち”は“魔女の飼い猫”だ」
そう言った海の姿が“黒猫”に変わった。