にゃあー!とお鳴きなさい。
「...そいつは最悪だな」


「だろ?...人生最大の汚点だよ」


空を仰ぎ見ながら言った俺に親友の相楽海(さがらかい)が相槌をいれた。


「はあ...」


リビングから見えたバルコニーに風にたなびく俺のパンツが見えて----


母さんが、妙に誇らしげに干した俺のパンツをパンパンと叩く姿が----。


「---はあああ...」


もう何度となく脳裏に浮かぶ映像にため息ばっかで----朝から気分は超最悪極まりない。


「---起こったことはやり直せないんだから、前向きにいこうぜ!」


「---ああ。」




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