。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
まぁ確かに美人であったし、別に年上が嫌いってわけでもない。
一筋縄じゃいかなさそうなところとか、そうゆうのって逆に落としてみたいって気にさせられて、結構好きだったりするけど、
「浮気とかありえへんし。俺は朔羅一筋や。大体あの女はドクターの女やろ」
「ちっ。戒さんが浮気したら俺がその隙にお嬢を……」
はじめて気付いたけど、
こいつ…無気力そ~な顔して、恋愛に対しては腹黒いところがあるな。
この様子じゃまだ朔羅のこと諦めてないっぽいし。
益々気が抜けん。
「まぁ彼女のことが気になるんなら、調べてみますけど。どこまでできるか……」
「いや、彩芽さんのことは俺が探る。お前はイチを何とかせえ」
「戒さんずるい。俺かて和服の方がええです。もうあの女いやや……」
またも響輔が顔を青くさせて、ぎゅっと俺の肩に擦り寄ってくる。
俺はお前がいやや。
てか和服て……こだわるとこ、そこかよ!
でも―――イチ―――かぁ…
映画の試写会もあるし―――
青龍会本部に行くって言う約束もある。
鴇田が退院したら、こっちからつついてやるか。
どっちにしろイチ―――あいつの正体を近いうちに暴いたる。
覚悟しいや。
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