。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。


ってか声激似!声真似うまっ!!


「リコがいつもお世話になってます。朔羅ちゃんを今日うちで一晩預かってもよろしいですか?


―――え、ええ。リコと話が盛り上がって、夜も遅いし、うちの子が無理言ったみたいなんですけど―――ええ、うちはかまいませんよ?


あ、ちょっと朔羅ちゃんに代わりますね」


『ほらっ』目でそう言われてあたしは慌てて戒からケータイを受け取った。


「もしもし…?」


『お嬢?リコさんちに泊まるって、今リコさんのお母さんから聞きやした』


「…そ、そゆうことだから!あたし今日リコん家に泊めてもらうから」


早口に言い切ると、またも戒はあたしからケータイを奪い、


「そう言うことなんで~朔羅は一日うちに泊めますね♪」


今度はリコの声で元気に頷くと、





通話を切って、にやりと笑った。


「こんなもんだ♪チョロいぜ」


あたしは―――あまりにも手馴れた様子に唖然!


「…お前、慣れてんな…」


「まあね♪」


戒は楽しそうに笑って、あたしの手をまた握ってきた。


そのあったかい体温に落ち着く―――…と言うか今度はその体温をリアルに感じて、違った意味で心臓がドキリと鳴った。







泊まる―――って言っちゃった。







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