。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
一緒に入る―――とか……言っちゃったけど―――
ギャー!!あたしったら破廉恥な!!
でも勢いがなきゃ、このまままた怖気づきそうだったから!
あたしは頬を両手で覆って、湯に沈み込んだ。
ちなみに戒は今、シャワーを浴びてる最中。(あたしは先に浴びた)
シャワーとか!ぎゃぁ!!考え方がやらしい!!!
このホテルのバスルームは広くて、バスルームにはシャワールームが個別にくっついている。
白くて清潔そうなバスタブも広くて、縦長の足元には大きな鏡がはめ込まれていた。
ごぼごぼごぼ…
しばらく湯の中で沈んでたけど、
ザバっ
勢い良く這い上がって、熱くなった頬をピシャリと叩いた。
「今更何恥ずかしがってんだよ!生娘でもあるまいし!!」
き、生娘ってーーー!!
自分で言ってて恥ずかしくなり、一人で身悶えているときだった。
「お邪魔~」
あたしのすぐ背後で声が聞こえてきて、ぱっと顔を上げると目の前の鏡に、お湯のせいか、それとも恥ずかしさか顔を赤くしたあたしと、
その背後で戒が、バスタブの淵に足をかけている姿が映っていた。
あたしの頭があったから見てはいけないところは見れなかったけれど、でも
はだか!!? ←そりゃ、とーぜんだ
またも意識して、体の奥から急激に熱が這い上がってきた。