。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



ため息を吐いてあれこれ考えていると、隣のシートでハンドルを操作しながら


「とりあえず、うちに来ませんか?」


と、ドクターが穏やかに聞いてきた。


「は?あんたんち?」


何でだよ。


まぁこいつに限って変な気を起こすことはないだろうが。


だけど―――違った意味で危険だ!!


あたし解剖されて、ホルマリン漬けにされちゃうよ!


こいつんちなんて絶対切り裂きジャックの家みたいに、あちこちに瓶詰めにされた内蔵がコレクションしてあるに違いない!


そんな心情を知ってか、


「フフッ。安心なさい。私だって龍崎会長は怖いからね♪」


「怖い!?全然怖がってないじゃん!!」


さっきも叔父貴に説教垂れてたくせに!


しかも叔父貴に怒鳴り返されても、全然堪えてなかったくせに!


いかん。


突っ込み出したらキリがない。


「まぁまぁ、そう興奮すると鼻血が出ますよ?その格好で帰るよりずっと良いと思いますから、家に行きましょう♪


レッツラゴー!♪」


ブーン


ドクターは楽しそうにそう言ってスピードを上げた。


レッツラゴーって!!


いやーーー!!





あたし、とうとう天国に!?







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