。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「単なる憶測だけだったら誰でも出来る。こりゃ潜入してみんと分からんな」
戒はモニターを見ながら顎に手を当て、
「でも潜入って!?お前面割れてるんじゃねぇかよ。てか普通の高校生が普通に入れるようなところなの?」
あたしでも考え付くことを聞いて、それに対して戒はにぃと笑った。
な…何だよ…
「それについてはもう考えてある。女が居りゃ何とかなるらしい」
「…女…。あたし!?」
びっくりして自分を指差すと、
「ばぁか。誰があんな危険なとこにお前を連れてくかよ」
「じゃ、じゃぁ誰が行くんだよ。まさかイチ!?」
思いつく限りの女の名前を言ってキョウスケを見ると、「まさか」とキョウスケが冷めた目で床を見下ろす。
「たとえあの女が行く言うても、俺が無理。無理無理無理…無理心中…」
イチの名前を出したとたん、またもキョウスケがワールドに入ってブツブツ。
「俺が行く」
戒が挙手をして、あたしは目をぱちぱち。
「お前面割れてんだろ?それに女は……」
「だから、お・れ♪」
戒が楽しそうに頷いて自分を指差し、
「はぁ?」
といぶかしんだものの…
ま、まさか!まさかまさかの!!?
「まさか、お前女装する気かよ!!」
「ピンポーン♪♪」
戒は楽しそうに笑って、あたしは開いた口が塞がらない状態。