。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。




会議を開くといつもこうだ。


呆れたようにため息をついた。


「あたしが行く。それだったら問題ねぇだろ。なんつったってあたしは戸籍上でも生物学的にもオンナだからな」


だけど


「「ダメ」」


二人が声を揃えて真剣にあたしを睨んでくる。


「危険と分かっててお前を連れていけるかっつうの」


戒が怒ったように腕を組んで顔を逸らす。その心遣いは嬉しいけどよ。


でもバレたらただじゃ済まされねぇだろ。


「そうですよ。俺たちのことは心配しないで。ちゃんと探ってきますから」


なんてキョウスケがドサクサに紛れてあたしの頭を宥めるように撫で撫で。


「お前!何触ってんだ!!」


またも戒の足蹴りが飛んできて、キョウスケはそれを器用に避けた。


またも喧嘩勃発。


ドンっ!


テーブルを叩くだけでは飽き足らず、今度はあたしはテーブルに片足を乗せて腕を組むと二人を見下ろした。





「だぁーー!!もぉ!!


いい加減にしろ!それ以上騒ぐな!ぶっ殺されてぇのか!




あたしが心配なんだよ!おめぇらこんなんで探れるかっつうの!



あたしも行く!



何か文句あっか!?」





あたしが怒鳴ると、二人は顔を青くして抱き合いながら、


「「は…はぃ…」」


何とか頷いた。






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