。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「どうするんだよ!」
あたしも慌てる。
もし…もしも、だよ??イチが本気でキョウスケのことを好きだったら。
イチの恋心を利用して近づいたあたしたちが悪い。
恋する乙女の怒りはそりゃハンパないからな。
元々イチはあたしたち全員を消そうとしていた女だ。怒りが殺意に変わる―――なんて容易に想像がつく。
「ど、どうしよ~~」
戒に縋りつくと、
「響輔!お前、今からでもイチに謝りに行ってこい!」
戒がキョウスケを指差し、
「…イヤですよ。俺だって命が惜しいし…」
とキョウスケが顔を歪める。
そりゃ当然だよなぁ。
「それに謝るってどうやって?“ごめん”で済んだらけーさつなんていらへんし」
ごもっともです。
「そんなん、ぎゅっとしてブチュとして、ベッドになだれこめ!
甘い言葉で宥めて、お前のテクであの女もメロメロだ!」
戒…さっきと言ってること違うし。
てかテクって…!!
だけど気になってちらりとキョウスケを見ると、
「比べたことがないので分かりません!お嬢までそんな目で見んといてください!」
珍しくキョウスケが声を荒げて全否定(?)
次のページからあたしたち全員消えてるかも。
チーム高校生(一部大学生)のメンバーが消えて、スピンオフだな。
って冷静に考えてる場合じゃないって!
ど~しよ~~~!!!