。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
―――はぁ?
「ち、ちょっと待て!俺はそんなもん知らん」
ホントに知らん。
慌てて言うも、
「D65??ふーん、あなたグラマーな女が好みだったの?」
とキリはしげしげとブラを眺めている。
「そんなもの知らん!」
と断言したところで、はっとなった。
一人だけ居る。
一応“女”ではあるが―――
“恋人”ではなく―――
俺は顔を覆った。
「それは“娘”のだ。あいつが嫌がらせで置いていったんだろう。誤解だ」
「娘の??あらイケナイ子ね。パパに嫌がらせして」
キリは納得言ったのかどうか分からないが、それを仕舞って
「まぁいいわ。これについては今度じっくり“確認”するから」
いつのまにか俺はワイシャツを脱がされていて、キリはそれをベッドの後ろに放り投げた。
「“確認”てどうやって…」
と怪訝そうにしている俺の言葉を遮ってキリは俺の腰に跨り、
ガッ!
突如スーツのベルトを掴んできた。
「ひ・み・つ♪
翔。男と女の戦いは『仁義無き戦い』よ♪覚悟なさい」
キリがニヤリと妖しく笑みを浮かべて、俺の顔からサーと血の気が引いていった。
――――
―
数分後、
「ぎぃゃぁああああああああ!!!」
俺の悲鳴が寝室に響き渡ったのは、言うまでもない。