。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



興味深いってナニが!?


あたしが目を剥いていると、


「うさぎちゃんは何でそんなこと知ってるのさ~」とタイガがちょっと探るように目を細める。


「へ!?」


「お、叔父さまが自分でそう言ったの?」


と、リコは顔を赤くしたまま。


「それはえっと……」


叔父貴が自分で暴露したわけじゃない。


一年ほど前に叔父貴の部屋に用事があって出向いたとき(鍵は預かっていた)、休み中でベッドで眠りこけていた叔父貴を見て……


見て…


クラッ


そのときのことを思い出してあたしは眩暈を起こしそうになった。


大変なものを見てしまった。と。


「朔羅。大丈夫??」


ぎゅっとリコに抱き寄せられて、「ああ、リコはやっぱいいなぁ」と改めて実感。


「ちなみに僕は今日はヒヨコ柄だよ♪ヒヨコちゃんと一つになれますよ~に☆って願いを込めて。


あと、ヒツジ柄とうさぎ柄をヘビロテさ♪」


きーてない!!ってかあいつら+あたしをそんな目で見るんじゃねぇ!!


楽しそうに言ってのけるタイガに、


「きょ、響輔さんと朔羅をそんな目で見ないでください!」


とリコが怒鳴り、さすがのドクターも顔をしかめて、


「恵一」


ぽんとタイガの肩に手を乗せた。






「君は一度死んだ方がいいんじゃないかい?大丈夫、司法解剖は私はやらないから。


変態の菌が移ったら困るんでね」






ドクター…あんたも何気にひでぇな。







< 329 / 776 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop