。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
相変わらず仲悪いのか良いのか…
でも息ぴったりだな。
「ふ、二人の作戦は分かったけどさ…ポーカーに行くまでかなり勝たなきゃだめってことだろ?
いくら運が良くったって、そもそもの資金がなけりゃ賭けるに賭けられないじゃん?」
「軍資金はキョウスケから」
戒はさらりと言って、
「負けたら倍額払ってもらいますよ?といちで返済してくださいね」
とキョウスケもさらり。
と、といち(十日で一割の利子♪)で……
「無表情にさらっと言う響ちゃんが一番怖いよな~」
あたしの耳元で戒がひそひそ。
その向かい側でキョウスケがにっこり。
「払えんかったら体で払ってもろてええですよ♪お嬢の」
……!
ズサッ!!あたしは顔を青くして思わず後ずさった。
キョウスケ…おめぇ悪代官みてぇなわっるい顔つきだったぞ!?
そんなあたしを戒がぎゅっと抱き寄せて、
「誰がお前に渡すかぁ!絶対勝ってやる!!
お前に借りた分、きっちり利子つけて返してやらぁ!!!」
そう怒鳴って、
ビシ!
キョウスケを指差した。
「その意気じゃないと困りますよ。何せ今回は龍崎会長の権限が通じないようですからね。
失敗は許されない」
キョウスケは目を伏せると僅かに微笑んだ。
キョウスケ……もしかしてわざと??
だと一瞬思ったケド
「まぁ軍資金が消えても、お嬢が手に入るんなら安いもんか??」
キョウスケ……最近お前黒いな!!