。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。


だけどあたしの答えに戒はちょっと悩むように腕を組んだ。


「確かにすり替え…この方法だったら負けるこたぁないだろうけど」


「バレる危険性も高いですね」


「証拠が残るだろうし、そうなったら言い逃れができない」


「ど、どうするんだよ」


あたしが聞くと、


「「う~ん……」」


二人は首を捻って腕を組んだ。


頼りになるんだか、ならないんだか。


三人で考え込んで、一番最初に根をあげたのは戒だった。


「考えても分からん。ちょっと休憩」


と言って、


ごそごそ…


勝手にあたしのベッドに上がりこみ、布団を被ってるし。


ってかあたしのベッドに戒が!!?


「てか、何勝手に入り込んでんだよ!」


ぎゅっと布団の端を持って引き剥がそうとすると、


「だってエアコン効いてるからお腹冷やすのはよくないし」


と布団からちょっとだけ顔を出した戒が上目遣いで目をぱちぱち。


ってか“お腹”って。


こ……子供みたいで可愛いし…


キュン


って、乙女モードに入ってる場合じゃねぇ!!


その布団の中にはあたしの見られたくないもんが入ってんだよ!




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