。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
午後7時。
あたしは戒より一時間早くバイトをあがって着替えをし終えて『夏フェア』どうしよう…とブツブツ。
あ、そだ!ついでに戒と休みが被る日も確認しなきゃぁ♪♪
四人でピクニックだし♪(若干一名了承を得てないケド)
「ぇえっとぉ。来週は…だめだ。被ってねぇ。再来週か」
とシフト表とケータイのスケジュール帳を交互ににらめっこ。
「んー…来週木曜日が開いてる…?キョウスケにも聞いてみよ…」
とケータイを操っていると、何かが髪の先が引っかかった。
「いてっ」
髪を引っ張られて、顔をしかめると
千里にお土産でもらった白ヘビさまのストラップがあたしの髪に絡まっていた。
「何だよ~…ぅわ。結構複雑に絡まってら…」
さすが蛇!
と毛先の方に集中していると、
ふっと
すぐ後ろで気配がして、あたしは目を開いて瞬時に振り返った。
―――!!
「見~つけた♪」
背後に長身の影が忍び寄り、聞き覚えのある軽い口調で囁かれて、あたしは口をそいつの両手で覆われた。