。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「ところでキョウスケ、おめぇは何であそこにいたんだよ」
ようやく聞きだせることになった。
どいつもこいつも邪魔しやがって。八つ当たり気味でキョウスケを睨むと、キョウスケはちょっとだけ吐息をついて
「電話があったんですよ。タイガさんから」
と、そっけなく言った。
「は!?タイガから?何で?」
これには戒が驚きの反応を見せて、キョウスケを見る。
「お嬢と一緒に居るから、お嬢を迎えにきてくれって」
「へ!?何で??」
あいつがデートに誘ってきたんじゃねぇか。なのに何でキョウスケに迎えにこさせるんだよ。
あいつ…ワケ分かんねぇ。
だけど違った意味で戒は考え込んで、目を開いた―――
キョウスケもわけが分からない言った感じで、地面を睨むように目を細めている。
「何で―――…?」
戒の疑問の声は―――…
夜の街の喧騒の中、しっかりとあたしの耳に響いた。
「何でや」