。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。






「だけど…何せ時間が経ってるからな、遺体の状態にも寄るが、


DNAが劣化して判別は難しいかも。


こうゆう話は響輔の方が詳しいと思うけど」


戒は自身なげに言って頭の後ろに手を置いた。


夢の中で聞いた―――





叔父貴が知ってる。



と言うのは、叔父貴は雪斗が眠っている場所を知ってるからってことからだ―――





「ううん!ありがと!!お前のお陰でちょっと助かった!


可能性がゼロじゃないって分かって良かったし」


あたしが勢い込むと、戒は目をぱちぱちさせて苦笑い。


「まぁ…俺ができることと言えばこれぐらいしかないしな…。今度それとなく琢磨さんに探り入れてみようぜ?」


「うん!」


遺体が見つかれば―――



ようやく……




ようやく雪斗の呪縛から解放される―――




あたしがしたことを考えると、解放されることなんて永遠にこないはずなのに



それでも





何かが変わる予感が―――した





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