。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



戒の顔がすぐ近くにあって、長い睫を伏せがちにしながら戒はマイペースにもぐもぐ。


「「「キャー~~~!!」」」


周りから黄色い悲鳴みたいな声があがり、あたしは真っ赤。


ギャァ!


あたしも心の中で悲鳴を挙げた。


しかも女子たちの悲鳴みたいな声に、リコの声も混じってるし。




「龍崎くん、あたしもやって」

「あたしも~!!」




「ごめん。もうお腹いっぱいなんだ♪」とにこにこスルーする戒。


さすがだな。断り方もソツがないぜ!!





「「龍崎何やってンだよ!」」

「ちくしょー羨ましいぜ!」





と、何故か男子たちの声も(千里も混じってる)


そんな騒がしい昼食中、


「リコ~呼んでるよ。隣のクラスの青山くん」とクラスメイトの女子がリコを呼びにきた。


アオヤマっ―――て誰??


あたしも戒も千里も三人して思わず顔を見合わせる。


あたしは不思議そうに入り口の方を見ると、爽やか好青年そうな男子が一人俯きながら居心地悪そうに立っている。


その姿を見て


「……ああ」とリコは合点が言ったように頷いて、席を立ち上がった。


え!?リコ…!!


そのアオヤマって誰だよ!!






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