。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



「でもさぁ、ヤクザやって気付いたのに、カタギの女が近づいてくるかぁ?


それも一番そうゆうことに縁遠そうな女だぜ?」


「人の気持ちなんて誰にも分かりませんよ。リコさんとあなたも仲良しじゃないですか」


川上の名前を出されて俺は納得。


川上もヤクザな響輔にラブだからな。


「てか勘違いすんなよ。俺と川上、特別仲が良いってワケじゃねぇぜ?


ありゃクラスメイトだ。オトモダチ」


“友達”と言うところをわざと強調して言って


「お前だって居るやろ?“オトモダチ”のコウノトリさん♪」


やられっぱなしは性に合わないからな。俺はコウノトリさんのことを引っ張りだしてきて響輔を攻撃してみた。


……が。


響輔は一層眉を吊り上げて俺をぎろりと睨むと、


「まさか戒さん、リコさんと…?何を考えてはるんですか。


彼女はお嬢の親友ですよ」


と、いつになくこっわぁい反撃…真剣に言われて俺は慌てて手を振った。


「ないない!ぜってぇない!


まぁ可愛いケド、そうゆう対象じゃないっつか!」


俺の言い訳を最後まで聞かずして、


「レイズ。チップ20枚」


響輔はチップをずいと押し出し、俺の額に冷や汗が流れた。






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