。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「お嬢っ!落ち着いてください」
今度はキョウスケが慌てる。
「俺、戒さんの数々の恋愛遍歴を知ってますが、あの人浮気したことは一度もないはずです」
とありがたいアドバイス。
「お前が知らねぇだけなんじゃねぇの?大体浮気したってことを堂々と話す男なんて居るんかよ」
「人にも寄りますが…
ゴロウは一度出来心で浮気をして、その罪にさいなまれて、どうすればいいのか俺に相談してきましたけど」
「だからゴローって誰なんでぃ!」
てかゴロー!おめぇは戒とキョウスケとどうゆう関係なんだ!
あたしゃそっちの方が気になるぜ。
(※ゴローくんは戒の親友です♪Cherryシリーズに度々(会話だけに)出没する彼、謎ですね♪ウフフ)
「で?おめぇはゴローになんてアドバイスしたんだよ」
でも、ちょっと気になって聞いてみると、
「俺は浮気をする男が嫌いです。
俺のマシン…当時はチャリ(自転車)だった。あれで轢いてやりました」
キョウスケは無表情でしみじみ。
「チャリとか…あの頃の俺は若かった…」
キョウスケの戯言はおいといて~
自転車で轢き殺すとか!(←殺したとは言ってません)
おめぇが一番怖ぇえよ!
「ゴローも失敗したな。お前に相談するとか。戒の方が良かったんじゃね?」
「いえ、戒さんはもっとヒドかったです。
ゴロウの浮気を知った戒さんはゴロウをプールに突き落として、その後しばらく頭を押さえて沈めようとしてましたからね」
戒!?おめぇも!?
「その後ゴロウの彼女が慌てて駆けつけてきて、ゴロウを泣きながら助けて一件落着。
二人は今ラブラブです。俺たちは愛のキューピッド」
「何が愛のキューピッドだ!お前らは地獄のルシファーだ!」
ビシっと指差してやると、
「お嬢!!」キョウスケが驚いたように目を開き、
「何でぃ」あたしが短気そうに睨みあげると、
「お嬢が墜天使の名前を知っていたなんて……」
食いつくとこそこかよ!
てかあたしがホントにバカだった!!
こいつに相談(?)したのが間違いだったよ!