。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。



結局、「サクラだ」と言う謎の一言は解明できず、新垣 エリナのことも分からずじまい。


クラブZのことも青龍会本部のことも、延期。


今は戒が回復するのを待つ。って言う決断に至った。


「戒さんを動向を見張りましょう。近々新垣さんのことで絶対動き出すはずです」


「見張るって…でも戒が必死になって隠してることだろ?」


「お嬢が知りたくないのならいいですけど。


浮気とか以前に四神の統治に関わってるかもしれませんし」


知りたくない…


「わけねぇじゃないか!あたしは戒が浮気してないのかどうか知りてぇんだよ!」


「じゃぁ決まりですね」


とキョウスケはあっさり。


「俺、戒さんの様子見てきます。


しばらく戒さんのお部屋で寝泊りする予定なので、何かあったらそちらへ」


そう言われて私はぎこちなく頷いた。


結局キョウスケと二人だけの会議は終わって、あたしは一人でお部屋にぽつん。


戒の様子を見に行きたい。


一旦は部屋のドアノブをまわして部屋を出ようとするも、


でも…


見に行ったら、またあいつ具合悪くなるかもしれない…


結局ドアが外に開くことはなかった。


はぁ…


あいつ、大丈夫かな…


様子見るしかないのかなー…


その晩は戒の容態が気になって、なかなか寝付けなかった。





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