。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
「ついでにビールでも飲むか?」
呆れかえって言うと
「ビールって気分じゃないです。今はコーヒーな気分」
コーヒーと塩辛ってどうゆう組み合わせでぃ!
色々突っ込みたいあたしをスルーして
「お嬢はパフェとか?」と聞いてくる。
「おめぇの変な嗜好にすっかり食欲失せたワ」
あたしはメニュー表をつき返すとキョウスケはちょっと残念そうな顔。
その寂しそうな顔を見て
「……や、やっぱ何か食おうかな…」
そそっ
あたしはメニュー表を戻した。
「戒さんの居ない間に、俺がお嬢の胃袋掴めば…」とキョウスケはブツブツ。
やっぱ…やめようかな??
パフェ…と、塩辛が運ばれてきてあたしたちはそれぞれ口に入れながら
「やっぱり新垣さんは例のコーチと付き合ってたみたいですね」
とキョウスケの方から切り出した。
「まぁな~…でもあくまで噂だろ?
付き合ってる…って感じには見えなかったけど」
「二人の仲が終わった可能性もありますよ。何せ目撃証言が多いですからね。
付き合っていた…か、そうじゃなくても何らかの関係はあったでしょうね。
だとしたらどっちが先に別れを切り出したか。
新垣さんの方だったら、あのコーチは諦められなかったんでしょうね」
「そうだな。
てか妻がありながら教え子に手を出すたぁ!何てフトドキ者!」
「最低ですね」
キョウスケもその意見に同意。
「んで、次はどーすりゃいいの」
あたしがキョウスケに意見を求めると、
「住所も入手したわけだし、本人の周りを探りましょう。
まったくのカタギみたいですし、しばらく張ってれば何か動きを見せるはず」
は~!なるほど!!