。・*・。。*・Cherry Blossom Ⅲ・*・。。*・。
閉め切っていたはずの部屋なのに、背中で感じる畳はひんやり冷たく
カーテンの隙間から洩れる陽光が戒の紅茶色の髪をきらきらと輝かせていた。
その髪にそっと手を入れると、戒はくすぐったそうに目を細めて小さく笑い
あたしの額にそっと口付け。
遠慮がちに額にキスされて、やがてまぶたや頬に移動していくと
戒はあたしの気持ちを確認するかのように真正面からじっと見つめて
あたしが無言で戒を抱き寄せると、いつも以上に激しいキスが降りてきた。
まるで飢えた虎のような口付けに、驚きを隠せなかったけれど
全然イヤじゃない。
むしろ心地良いんだ。
だからあたしもそれに必死に応えた。
やがて戒の手があたしのキャミブラウスの中に入り込み、直に戒の手のひらの温度を感じてあたしはビクリ!
そんな反応を見てか、戒はちょっと考えるように目を伏せてカットソーから手を抜いた。
「…ごめん」
小さく謝られてあたしは首を横に振った。
「…違う!違うの…
ちょっとびっくりしただけで…」
ぎこちなく説明をして、あたしの方も戒のカットソーの中に手を入れた。
引き締まった腰から背中へ手を這わせると、あたしは戒のカットソーを捲り上げた。
戒の手は再びあたしのキャミの中に入れられることはなかったけれど、
代わりに口付けをしながらカーディガンを脱がせにかかる。
あたしは僅かに身を起こすと、戒がまたも目をまばたく。
あたしは無言で…自分からカーディガンの袖から腕を抜き取ると、戒を真正面から見て再び口付け。
戒の両頬を包んでキスをすると、今度は戒があたしのキャミを捲り上げ、首から抜き取った。
パサッ
キャミを畳の上に置くと、戒は自分もカットソーを脱いで
あたしは再び戒にゆっくりと倒される。