恋で癒して



「いりません。あなたからの物は一切、受け取りません。」

「…そうですか。では、失礼します。」



こうして女は去っていった。



隣で泣きつづける俺をおばさんが中に入るように促す。



今思えば、おばさんは良い人だった。



俺はあのおばさんの家に引き取られてよかったと思ってる。



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