とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
『…つまり、あの箱はオーパーツを隠してるって事か?』
『オーパーツかどうかは判らないが、絶対に何かある。』
右京はキッパリと言い放つクリスを疑いの眼差しで見つめた。
もしオーパーツが隠されていたとして、何故騎士修道会はそれを探しているのか?
『ちなみにクリスはどんなモンだと思う?』
『神器の類いじゃないか?個人的にはマシンガンだと嬉しい。』
『……報告上げる気ねぇだろ?』
『上げるさ!神器の類いなら。』
あまりに現金な発言をする彼に、右京は思わず噴き出す。
つられてクリスも笑い出した。
一頻り爆笑した右京は涙を拭いながら『で?』とクリスに視線を戻す。
『知り合いの鑑定士って?』
『ん~…誰にするかな…』
『それもハッタリかよ!』
右京は再びの腹を抱えて笑い出すのだった。