とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
『君は新入行員だね。確か…Miss. マッケンジー…だったかな?』
『えっ!?あ、はい。イザベラ·マッケンジーです。…えっと…』
『私はロバート·トーラス。ロバートと呼んでくれていいよ、Miss .マッケンジー。』
『では、私もイザベラでいいですわ、ロバート。』
笑みを返した彼女にロバートは『光栄だ』と笑う。
『折角だし、雨が止むまで一緒にお茶でもどうかな?』
屈託のない彼の笑顔は本当に素敵だった。
イザベラは初めて一目惚れというものをした。
二人は直ぐに恋仲になったが、数日後に衝撃の事実を知ってしまった。
それはロバートが既婚者であるという事…。