とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
ロバートの宣告された余命は一年だった。
…タイムリミットは一年…。
その前にやらなくてはいけない事は何かを日々考えていた。
毎日教会に通い、神に祈る。
『…どうか良い知恵を…』
ふと呼ばれた気がして顔を上げた。
辺りを見回すが、離れた所にポツポツと老人が座って居るだけだ。
…気のせい?
イザベラは再び手を合わせて祈りを捧げる。
…“哀れな女よ…汝は強い意志があるか?”
ハッとした。
それは間違いなく彼女に語りかける声で、実際には聞こえない。
つまり、直接頭の中に響いて来たのだ。
イザベラは直感的に悟った…それが神の言葉であるだと。
…神は私を見放してはいなかった…!
イザベラは強く…強く祈った。
“どうか自分に力を…!”…と。
ロバートの宣告された余命は一年だった。
…タイムリミットは一年…。
その前にやらなくてはいけない事は何かを日々考えていた。
毎日教会に通い、神に祈る。
『…どうか良い知恵を…』
ふと呼ばれた気がして顔を上げた。
辺りを見回すが、離れた所にポツポツと老人が座って居るだけだ。
…気のせい?
イザベラは再び手を合わせて祈りを捧げる。
…“哀れな女よ…汝は強い意志があるか?”
ハッとした。
それは間違いなく彼女に語りかける声で、実際には聞こえない。
つまり、直接頭の中に響いて来たのだ。
イザベラは直感的に悟った…それが神の言葉であるだと。
…神は私を見放してはいなかった…!
イザベラは強く…強く祈った。
“どうか自分に力を…!”…と。