とある堕天使のモノガタリⅤ ～TRINITAS～

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忍が日本に戻ってから一週間。



その間右京は人が変わった様に激務をこなした。



それを見たエバンスは『やれば出来るじゃないですか！』と褒め称え、ジムは『お前本当にセガレか？』と疑うほどだった。



『当たり前だ！俺は今抱えてるこの仕事を片付けて早く忍に会いたいんだよ！』



書類をバシバシ叩きながら力説する右京に事務所の一同が冷めた視線を送っているが、彼はそれを無視して淡々と仕事をこなす。



『なぁ…まさかこの繁忙期に日本に行くつもりか？』



『繁忙期だろうがなんだろうが絶対に日本に帰ってやる！』



ジムはやれやれと肩を竦め、隣のエバンスは額に手を当ててため息を着いた。



『それだけのやる気をいつも見せて欲しいですわ…』



『まったくだな。今やってるデータ入力も先週のだし…』



『うるさい！今やってるんだからいいだろ!?』



そんなこんなで何とか帰国の目処がたったのは５日後だった。