とある堕天使のモノガタリⅤ ~TRINITAS~




「あははははははは!!」



笑い続けている目の前の親友に忍は「笑い事じゃない!」と口を尖らせた。



「だって~…あんたんちの男ども、面白すぎる!」



例の名付けの話を聞いたセリは思い出したのか、再び腹を抱えて笑い出す。



「“京五郎”はない!“京五郎”はっ!」



「でしょ~?もう、私思いっきり引いたんだから…。」



お茶を啜りながら忍はため息を着いた。



「右京君は何て言ってんの?」



「子供の名前?さぁ…特に何も。まぁ、子供が産まれるのは楽しみにしてるけどね。」



「やっぱり男ってそういうの無頓着よね~」



そう言うセリも先日めでたく妊娠が発覚したばかりである。



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