とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
そして身を乗り出したセリは「他には!?」と目を輝かせた。
「今日はあの体位で攻めようとか、俺がイカされる前に何回イカせられるかとか!」
「だいたい何回イカせられるの!?…まさか右京君って早漏なの…?」
「まさか!俺じゃなくて忍が絶倫…─」
と、そこまで言って右京はハッとして忍を見た。
ワナワナと拳を握り締める忍。
「う…右京の馬鹿ぁー!!」
思いっきり忍の右ストレートを顔面に喰い、右京は廊下まで吹き飛ばされた。
そのまま勢い良く扉を閉めた忍はゼイゼイと肩で息をする。
「あんたって…意外と激しいわね…色々と。」
「嘘だからっ!アイツの話なんて嘘だからねっ!?」
必死にそう訴えるも、セリただニヤニヤと笑って「はいはい」と言うだけだった。