とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
ハネムーン
◇
古い寺院や国宝級の建造物…。
その街全体が時代を感じさせる。
趣きがあり、時間ですらゆっくりと流れているような錯覚に陥る…が、黒崎右京はまだ納得がいかなかった。
「早く、早く!」
彼とは逆に、跳び跳ねるように前を歩く愛妻…忍はご機嫌らしい。
「おい!走るな!」
慌てて追いかけて彼女の手を取ると、右京はため息を着いた。
「転んだらどーすんの!?」
「まぁたそれ~?心配し過ぎだよ…」
多少うんざりしたように忍はそう言うが、それでも右京は心配で仕方なかった。
現在妊娠5ヶ月…“安定期”と言うらしいが、右京からしたら何がどう安定してるのか判らない。
古い寺院や国宝級の建造物…。
その街全体が時代を感じさせる。
趣きがあり、時間ですらゆっくりと流れているような錯覚に陥る…が、黒崎右京はまだ納得がいかなかった。
「早く、早く!」
彼とは逆に、跳び跳ねるように前を歩く愛妻…忍はご機嫌らしい。
「おい!走るな!」
慌てて追いかけて彼女の手を取ると、右京はため息を着いた。
「転んだらどーすんの!?」
「まぁたそれ~?心配し過ぎだよ…」
多少うんざりしたように忍はそう言うが、それでも右京は心配で仕方なかった。
現在妊娠5ヶ月…“安定期”と言うらしいが、右京からしたら何がどう安定してるのか判らない。