とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
翌日の面会時間は賑やかだった。
丁度授乳を終えた頃、時間通りにやって来た右京の後ろからゾロゾロと現れたのは高校時代の友人、陸と寛二だった。
「嬉しい!来てくれたの!?」
「それが、まだ居るんだ…」
その後ろから顔を覗かせたのはガクとゴウ、そしてジンヤだった。
この時は“個室にして良かった”と忍は本気で思った。
陸と寛二はいいとして、axleの3人は明らかに柄が悪い。
出産祝いだと言って陸と寛二からオモチャを受け取ると、「俺からもある」とガクが突き出したのはウィスキーだった。
「あ…ありがとう。」
若干引き気味の忍にお構い無しにガクは何故か目を潤ませて泣き出す。
「ガ、ガクさん、どうしたの!?」
もしやガクが持って来たウィスキーに引いたのがバレてしまったのだろうか…。
翌日の面会時間は賑やかだった。
丁度授乳を終えた頃、時間通りにやって来た右京の後ろからゾロゾロと現れたのは高校時代の友人、陸と寛二だった。
「嬉しい!来てくれたの!?」
「それが、まだ居るんだ…」
その後ろから顔を覗かせたのはガクとゴウ、そしてジンヤだった。
この時は“個室にして良かった”と忍は本気で思った。
陸と寛二はいいとして、axleの3人は明らかに柄が悪い。
出産祝いだと言って陸と寛二からオモチャを受け取ると、「俺からもある」とガクが突き出したのはウィスキーだった。
「あ…ありがとう。」
若干引き気味の忍にお構い無しにガクは何故か目を潤ませて泣き出す。
「ガ、ガクさん、どうしたの!?」
もしやガクが持って来たウィスキーに引いたのがバレてしまったのだろうか…。