とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
「まぁ…あれだ…。多少なりとも予想していた事だ。右京の時も何とかなったし、京司も─」
「ケイよ!勝手に名前変えないで!」
すかさず忍に斬り捨てられ、京助は「はい…」と肩をすくめた。
「…俺の覚醒した時は赤ん坊じゃなかっただろ?」
「確かにそうだけど…考え様によっちゃ、小さいうちから教えてあげられるんじゃないかしら…。」
静はそう言うが、誰が何を教えるのか…。
そう考えていた右京に一同の視線が浴びせられる。
「お、俺!?」
「他に誰が居るのよっ!」
「いや、だって俺仕事あるし、四六時中一緒になんか居れないぜ?」
「じゃあ、私!?…やっぱり限界があるわよ…」
うーんと悩む中、右京は何かを思い出した様にポンッと手を打った。