とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
右京の有給休暇も残すところ数日になった夜。
スヤスヤと眠るケイの隣に寝そべってラップトップPCを叩いていた右京に、忍が突然ピタリと身を寄せた。
一瞬驚いた表情をした右京の頬に忍がチュッと可愛いキスをする。
「なに?…発情?」
クスッと笑ってそう言う右京に忍は「あのね…」と切り出した。
「明日買い物に行きたいの。」
「…それは一緒に?」
「一緒に行くと右京“まだ~?”ってうるさいじゃん。」
「なるほど…つまり今のキスはおねだりか。」
小さく息を吐いて右京はパタリとPCを閉じると体を忍に向けた。
「やり直しだな。」
「え~なんで~?」
「頬っぺにキスなんかで俺が満足すると思ってんの?」
わざとらしく片眉を上げてみせる右京に忍はプッと吹き出した。
右京の有給休暇も残すところ数日になった夜。
スヤスヤと眠るケイの隣に寝そべってラップトップPCを叩いていた右京に、忍が突然ピタリと身を寄せた。
一瞬驚いた表情をした右京の頬に忍がチュッと可愛いキスをする。
「なに?…発情?」
クスッと笑ってそう言う右京に忍は「あのね…」と切り出した。
「明日買い物に行きたいの。」
「…それは一緒に?」
「一緒に行くと右京“まだ~?”ってうるさいじゃん。」
「なるほど…つまり今のキスはおねだりか。」
小さく息を吐いて右京はパタリとPCを閉じると体を忍に向けた。
「やり直しだな。」
「え~なんで~?」
「頬っぺにキスなんかで俺が満足すると思ってんの?」
わざとらしく片眉を上げてみせる右京に忍はプッと吹き出した。