とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
その日忍は生後1ヶ月のケイをベビーカーに乗せ健診へと出掛けた。
待ち合い室にはケイと同じくらいの赤ん坊ばかりで、忍はその子達をキョロキョロと見渡す。
…良かった…みんなケイと同じだ…。
もしかしたらケイが普通ではないのがバレるのではと危惧していたが、パッと見大丈夫そうだ。
体重、身長の増えも異常はなく、医師からも特に指摘をされるような事は無かった。
ただ、既に首は座っており寝返りが出来るケイを見て医師は驚いていた。
「まぁ、個人差はありますから。」
それ以上何も詮索されなかったのが救いだ。
忍は会計受付を待つ間、ひとりホッと安堵の息を吐いた。
「ケイも待ち時間よく頑張ったね~。帰りにご褒美買ってあげるからね~。」
膝掛けの端を握りしめてはむはむと噛んでいるケイに忍はニッコリと笑う。
「可愛いから写メっちゃお~」
四六時中写メる忍の携帯はケイの画像でいっぱいだった。
その日忍は生後1ヶ月のケイをベビーカーに乗せ健診へと出掛けた。
待ち合い室にはケイと同じくらいの赤ん坊ばかりで、忍はその子達をキョロキョロと見渡す。
…良かった…みんなケイと同じだ…。
もしかしたらケイが普通ではないのがバレるのではと危惧していたが、パッと見大丈夫そうだ。
体重、身長の増えも異常はなく、医師からも特に指摘をされるような事は無かった。
ただ、既に首は座っており寝返りが出来るケイを見て医師は驚いていた。
「まぁ、個人差はありますから。」
それ以上何も詮索されなかったのが救いだ。
忍は会計受付を待つ間、ひとりホッと安堵の息を吐いた。
「ケイも待ち時間よく頑張ったね~。帰りにご褒美買ってあげるからね~。」
膝掛けの端を握りしめてはむはむと噛んでいるケイに忍はニッコリと笑う。
「可愛いから写メっちゃお~」
四六時中写メる忍の携帯はケイの画像でいっぱいだった。