とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
最近の気候はおかしいと忍は思う。
それが地球温暖化のせいなのかは解らないが、昨日あれだけ冷え込んでいたのに今日は異様に暖かかった。
だが、ケイを連れて散歩に行くには丁度いい。
忍はケイが風邪を引かないよう、モコモコにくるみベビーカーに乗せた。
「あら、散歩に行くの?」
「うん。今日は暖かいから丁度いいと思って。」
「じゃあ、ついでに八百屋に寄って来て。大根とにんじん、よろしくね。」
母の静にそう言われ、彼女は「は~い」と返事を返し外に出た。
ケイは興奮気味に真ん丸の瞳を動かし、「あー」とか「うー」とか言っている。
そんな様子に自然と顔が綻ぶ。
「お散歩楽しいね~ケイ。」
忍に答えるようにケイはベビーカーをバシバシと叩いていた。
「何処に行こうか~」とケイに話し掛けながら歩いていると、オイッ!と誰かに呼ばれた気がして振り返った。
最近の気候はおかしいと忍は思う。
それが地球温暖化のせいなのかは解らないが、昨日あれだけ冷え込んでいたのに今日は異様に暖かかった。
だが、ケイを連れて散歩に行くには丁度いい。
忍はケイが風邪を引かないよう、モコモコにくるみベビーカーに乗せた。
「あら、散歩に行くの?」
「うん。今日は暖かいから丁度いいと思って。」
「じゃあ、ついでに八百屋に寄って来て。大根とにんじん、よろしくね。」
母の静にそう言われ、彼女は「は~い」と返事を返し外に出た。
ケイは興奮気味に真ん丸の瞳を動かし、「あー」とか「うー」とか言っている。
そんな様子に自然と顔が綻ぶ。
「お散歩楽しいね~ケイ。」
忍に答えるようにケイはベビーカーをバシバシと叩いていた。
「何処に行こうか~」とケイに話し掛けながら歩いていると、オイッ!と誰かに呼ばれた気がして振り返った。