とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
“…くそっ!しくじった!”
青年は荒い息を吐きながらビルの屋上に降り立つと、崩れるように片膝を着いた。
ベルセルクの子供、ケイに接触する絶好のチャンスだった。
なのに彼処でアイツと鉢合わせるなんて…!!
その場を離脱するのが精一杯で何の収穫も無かった。
「ああ~~~ヤバいな~」
誰も居ない屋上で青年は大の字で寝転び青い空を見上げた。
少し色素の薄いブラウンの髪を風が揺らす。
「アレに捕まったら最期だもんな~…うーん、どうすっかな…」
眉間に皺を寄せ瞼を閉じた彼は今後の策を練る。
「…ん?」
ふと彼の周りを心地のよい風が包む。
次の瞬間、腹の上にドスンッ!と落ちて来たそれに「うっ…!!」と呻き声を上げた。
“…くそっ!しくじった!”
青年は荒い息を吐きながらビルの屋上に降り立つと、崩れるように片膝を着いた。
ベルセルクの子供、ケイに接触する絶好のチャンスだった。
なのに彼処でアイツと鉢合わせるなんて…!!
その場を離脱するのが精一杯で何の収穫も無かった。
「ああ~~~ヤバいな~」
誰も居ない屋上で青年は大の字で寝転び青い空を見上げた。
少し色素の薄いブラウンの髪を風が揺らす。
「アレに捕まったら最期だもんな~…うーん、どうすっかな…」
眉間に皺を寄せ瞼を閉じた彼は今後の策を練る。
「…ん?」
ふと彼の周りを心地のよい風が包む。
次の瞬間、腹の上にドスンッ!と落ちて来たそれに「うっ…!!」と呻き声を上げた。