とある堕天使のモノガタリⅤ
~TRINITAS~
◇
─『…電話が鳴っていますよ?』
そう言われた気がして目が覚めた。
ぼんやりした意識の中、携帯の着信音を聞きながら腕を伸ばしてサイドテーブルを探る。
やっとお目当ての携帯を探り当て、右京は寝惚けたまま通話ボタンを押した。
「右京!?今すぐ迎えに来て!!」
第一声からそう言う忍の声に「ん…今どこ?」と反射的に答えた。
「日本よ!早く来て!」
「あ~…日本か…じゃあ今から……………って無理じゃね?」
やっと噛み合っていない会話に気付いて右京は眉を寄せる。
「だいたい今何時?」
「夕方の6時よ!」
「…それは日本だろ~?俺居るのイギリスだからっ。」
「知ってるわよ、そんなの~!あーん、迎え来てよ~~!」
「泣くな!落ち着け!…一体どうしたんだ?」
むくりと上体を起こすと時計に目を向けた。
…夜中の2時じゃねぇか…。
「もー大変だったんだから~!」
ベッドの縁に腰掛けながら忍の話に「うんうん」耳を傾けた。
─『…電話が鳴っていますよ?』
そう言われた気がして目が覚めた。
ぼんやりした意識の中、携帯の着信音を聞きながら腕を伸ばしてサイドテーブルを探る。
やっとお目当ての携帯を探り当て、右京は寝惚けたまま通話ボタンを押した。
「右京!?今すぐ迎えに来て!!」
第一声からそう言う忍の声に「ん…今どこ?」と反射的に答えた。
「日本よ!早く来て!」
「あ~…日本か…じゃあ今から……………って無理じゃね?」
やっと噛み合っていない会話に気付いて右京は眉を寄せる。
「だいたい今何時?」
「夕方の6時よ!」
「…それは日本だろ~?俺居るのイギリスだからっ。」
「知ってるわよ、そんなの~!あーん、迎え来てよ~~!」
「泣くな!落ち着け!…一体どうしたんだ?」
むくりと上体を起こすと時計に目を向けた。
…夜中の2時じゃねぇか…。
「もー大変だったんだから~!」
ベッドの縁に腰掛けながら忍の話に「うんうん」耳を傾けた。