とある堕天使のモノガタリⅤ ~TRINITAS~


頭を抱える右京をよそに、ロイは楽しげにクククと喉を鳴らした。



ーピピッ!



虎太郎からの通信で、彼が2号機でターゲットを確認したらしい事が判ると、ロイは『Okey…!』と目を輝かせた。




『見てろ…ショータイムの始まりだ!』





ロイは虎太郎にアルテミスの位置を聞くと、コマンドを打ち込み5号機を操る。




『…キラー衛星のレーザー兵器に神は耐えられるかな?』



そしてロイがEnterキーを押すと、暫くして虎太郎から『good job!』と返信があり、ロイがガッツポーズを取った。



『…まだだ!あのアルテミスが一撃でヤられる訳ない。…見ろ!まだエネルギー反応は消えてない!』




モニターを指差す右京にロイが『想定内だ』と呟いた。



『30秒で第二波が撃てる。…第三波のチャージにはちょっと時間がかかるけど…』



『次で仕留めないとマズイって事か…』




だが第二波が命中するも、エネルギー反応が消える事は無かった。






< 437 / 469 >

この作品をシェア

pagetop